原因
掌蹠膿疱症(しょうせつのうほうしょう)は、手のひら、足の裏に水疱、膿疱(表面に膿を伴ったブツブツ)、皮むけが出来る病気です。数年で治ることもあります。水虫と似た症状のこともあり、水虫との鑑別が大切です。原因不明の皮膚疾患で、原因はまだ完全にはわかっていません。
- 1.遺伝的関与: 掌蹠膿疱症は家族内での発症傾向が見られ、遺伝的な要素が関与している可能性があります。
- 2.免疫系の異常: 免疫系の異常が掌蹠膿疱症の発症に関与している可能性があります。
- 3.喫煙、ストレス、感染症(歯周病、扁桃炎など)、金属アレルギー(歯の詰め物など)の関連があるといわれています。
治療方法
掌蹠膿疱症の治療は個々の症例によって異なる場合があります。まずは外用治療が第一選択となります。
- 1.外用:ステロイド、活性型ビタミンD3製剤の外用。
- 2.光線療法:UVB療法やPUVA療法などの光線療法が使用されることがあります。特定の思い込みの光線が病変部位に照射され、炎症を抑える効果が期待されます。
- 3.免疫抑制薬、副腎皮質ステロイド:免疫系を抑制する薬剤が使用されることがあります。これにより、免疫系の異常反応を抑え、症状の改善を続けることができます。
- 4.生活指導:禁煙や歯周病ケアなど。