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多汗症

原因

多汗症は、過剰な発汗が特徴的な状態であり、主に原発性多汗症と二次性多汗症の2つのタイプに分類されます。原発性多汗症は特定の原因によって引き起こされるものではなく、一般的に遺伝的要因に関連しています。一方、二次性多汗症は、他の病状や身体的な要因によって引き起こされる場合があります。以下に、多汗症の主な原因をいくつか説明します。

  • 1. 遺伝的要因: 原発性多汗症は遺伝的な傾向があり、家族内での発症パターンが見られることがあります。
  • 2. 自律神経の異常: 発汗は自律神経の調節下にあります。多汗症の人では、交感神経系が過剰に活性化し、発汗が増加します。
  • 3. 環境要因: 暑い気候や高温多湿の環境、運動、ストレスなど、外部の刺激や状況が多汗症の症状を悪化させることがあります。
  • 4. ホルモンの変化: ホルモンバランスの変化、特に更年期や思春期などのホルモンの変動期において、多汗症の症状が増加することがあります。
  • 5. 病気や薬物の副作用: 一部の病気や薬物は多汗症の原因となることがあります。例えば、甲状腺異常、糖尿病、感染症、抗うつ薬、抗不安薬などが関与する場合があります。

治療方法

多汗症の皮膚科における治療法には、以下のような方法があります。

  • 1. 外用、内服:アルミニウム塩化物やアルミニウム塩化水素などの成分が多汗症の症状を抑制します。抗コリン薬は交感神経からアセチルコリン分泌を抑制することで発汗を抑制します。制汗剤は通常、就寝前に皮膚が乾いている状態で塗布します。手汗にはアポハイドローション、脇汗にはエクロック、ラピフォートワイフなどがあります。内服薬はプロバンサインが保険適応薬です。
  • 2. ボツリヌストキシン注射: 保険適応ではありませんが多汗症の治療としてボツリヌストキシン(ボトックス)を注射することがあります。ボツリヌストキシンは汗腺の活動を一時的にブロックし、発汗を抑制します。効果は約6ヶ月続くことが多いです。
  • 3. 手術療法: 重度の多汗症の場合は手術療法を検討することがあります。一例として、交感神経を切断または除去する手術(交感神経切断術または交感神経除去術)があります。ただし、手術は最終的な手段とされ、リスクや合併症の可能性があるため、他の治療法が試されることが一般的です。

生活上の注意点

多汗症を管理するために、以下の生活上の注意点を守ることが役立ちます。

  • 1. 衣類の選択(通気性の良い素材(綿など)や吸湿性の高い素材を選ぶ)、.温度と湿度の管理(高温多湿の環境では、発汗が増加しやすくなります。快適な室温を保ち、湿度を調節するためにエアコンや扇風機を使用)をすることが大切です。